足は人間の土台であり、患者様の多くは日常生活で問題を抱える時は、立位や歩行時にあります。
今回は足の構造・機能に着目して講義をすすめていき、歩行時や立位時に伴う足の痛みから、足部からくる多部位の連鎖的疼痛についても話をしていきます。足の疼痛は足の構造はもちろん姿勢の崩れという視点も欠かすことはできません。床半力をどのように受け止めているのかは疼痛を紐解く上で重要な評価指標にもなります。また、 足の崩れは時として肩や頸部までも影響を与えることがあります。
実技では歩行動作時に足部の求められる機能性について、ひとつひとつ評価をしていきます。アプローチ内容は足部に関する関節モビライゼーションから、筋間組織や結合組織間のリリースなどを中心に実施していきます。全身についてはデモストレーションの中で、足部との繋がりと障害について実演を交えて解説をしていきます。
<講義内容>
・足部の疾患
・足部の解剖学
・足部の運動学(長腓骨筋・後脛骨筋の機能、ウィンドラス機構、足部アーチの重要性)
・足部障害の理学療法(急性期と慢性期での対応について)
・足部の整形外科テストと評価(足部の骨を触り分けと可動性、靭帯ストレステスト、後足部・前足部の回旋、ウィンドラス機構の機能、荷重・非荷重での足部アーチ)
・アプローチ(足関節モビライゼーション、筋間リリース、神経リリース、長腓骨筋・後脛骨筋トレーニング、歩行でのアドバイス、自主トレーニング)
<講義のポイント>
・足部のアーチ構造と機能
・足部は土台であり、姿勢から見る足部の問題
・足部のくずれが作る、上行性連鎖と全身の問題
・歩行時の足部にかかるメカニカルストレスと痛みの関係
<今回の学びで対応できる症状>
外反母趾
捻挫後遺症
足底筋膜炎
足の慢性障害
巻き爪
アキレス腱炎症
扁平足