肩関節の問題は、日常生活場面で大きく障害となります。特に挙上動作で問題が起きることが多く、更衣動作や結髪、結滞動作が困難という声を患者様から聞くことが多いかと思われます。

日常生活での繰り返される負担によって痛みがでることがあり、その原因は運動連鎖不全や日常での偏った使いかた、心理的問題が影響を及ぼします。

セミナーでは障害が起きやすい肩峰下組織や神経の解剖を学び、的確に治療できるよう講義を進めていきます。複雑な動きをする肩関節であるため、細かく評価をするが必要あります。アプローチでは肩関節に重要な運動軸を修正することを目的とした徒手矯正や、肩峰下組織のリリースなどを行います。

 

<講義内容>

・肩関節の解剖学

・肩関節の触診(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、上腕三頭筋、上腕二頭筋)

・肩関節の運動学(肩関節の動的・静的安定性、フォースカップル、肩甲下滑動機構)

・肩関節の運動連鎖

・肩関節の整形外科テスト(ペインアークサイン、ニーアテスト、ホーキンステスト、ドロップアームサイン、スピードテスト、棘上筋テスト、棘下筋テスト、肩甲下筋テスト、関節包の柔軟性)

・アプローチ(肩関節モビライゼーション、肩周囲筋のリリ―ス、関節包のストレッチ、肩関節可動域訓練、肩関節アライメント矯正エクササイズ

 

<講義のポイント>

・複雑な肩関節を細かく評価

・どの程度の治療期間がかかるのか?

 

<今回の学びで対応できる症状>

・肩関節痛

・肩関節の可動域制限

・肩峰下滑液包炎

・肩関節周囲炎

・上腕二頭筋腱炎

・腋窩神経絞扼

・変形性肩関症

・肩のインピンジメント

・SLAP病変

・スポーツ障害(野球やバレーでの肩痛)