変形膝関節症の問題は、日本では4000万人いると言われており、高齢の女性では半数以上が悩まれている問題です。

今回は外来で多い保存療法での膝関節痛について講義を進めていきます。 変形性膝関節症は炎症を起こしやすい組織(筋・靱帯・脂肪体)が周囲にあり、姿勢の負担から炎症を起こしてしまいます。しかし、この周囲組織はレントゲンでは写りません。疼痛の原因は整形外科テストや触診によって組織の変化を見極める必要があります。講義では問題となる組織を判別するための徒手検査や治療アプローチを中心に実施していきます。

 

<講義内容>

・膝関節疾患

・膝関節の解剖学

膝関節の運動学

・変形性膝関節症の理学療法(大切な3つのポイント)

膝関節整形外科テスト(アプレイテスト、内反・外反ストレステスト、膝蓋下脂肪体ストレステスト、膝蓋跳動テスト、大腿神経テスト、エリーテスト:大腿四頭筋短縮、オーバーテスト:大腿筋膜張筋テスト

)、グラスピングテスト

・理学療法評価:触診:膝蓋上嚢滑走性、半月板圧痛、膝蓋骨位置異常、姿勢評価、脛骨の外旋偏移

・アプローチ(膝関節モビライゼーション:膝蓋大腿関節・膝関節、筋間リリース:大腿筋膜張筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・縫工筋、大腿神経リリース

 

<講義のポイント>

・変形性膝関節症で疼痛が出やすい部位

・姿勢からくる変形性膝関節症のポイント

・変形性膝関節症で行うべきアプローチbest3

・患者の間違った膝痛対策

 

<今回の学びで対応できる症状>

変形性膝関節症

膝蓋大腿関節症

神経因性疼痛:大腿神経

半月板損傷

側副靭帯損傷

膝蓋下脂肪体炎

大腿四頭筋腱炎

張脛靭帯炎

膝蓋靱帯炎

 

<当研究会で多い参加者>

・臨床経験1〜3年目

・はじめて勉強会に参加する

・理学療法士、作業療法士

 

<参加者からの感想>

・やわらかいアプローチで結果がでるので驚きました。

・実技が中心なので、さっそく明日からも使えそうです。

・実技をしながら解説してくれるので、理解がしやすい。