頚椎は頭部と体幹の間に位置し、生命を維持する脳幹下部と手指や下肢の機能をつかさどる神経をその中に保護しています。そのため、頚椎は大きな損傷を起こすと、上肢や下肢の機能だけでなく、生命に関わることがあります(頚椎の動かし方には禁忌の方向があります)。

 頚椎は重さにして体重の10%程度あるとされており、ボーリングの重さ程度あります。頚椎の細さに対して頭部は非常に重く、頚椎が前方にずれると、頚椎周囲筋には大きな負担が持続的にかかります。硬くなった筋肉は頚椎の可動性を低下させ、頚部痛や頭痛などを発症させてしいます。

 非常に繊細な頚椎ですが、頚椎のアプローチで難しい点は、頚椎の運動は脊柱全体と連動して動くことや、肩甲骨の動きと連動する点である。つまり、頚椎変異を見つけられても腰椎や肩甲骨と広い視点で評価をできていないと、元に戻ってしまいます。

 この頚椎セミナーでは、頚椎の触診、頚椎の運動学、頸椎と肩甲骨・腰椎の連動性、頚椎と姿勢の評価、頚椎アプローチについて学べます。また、頚椎セミナーを受講することで、頚椎の上位・下位での動きの違いから見る評価や、肩甲骨と腰椎の連動性、頚部から頭部周囲の神経圧迫による頚部痛、頭痛に対応することができる様になります。